例えば、筋肉質の人は熱い、太っている人は温厚で優しい、細い人は細かくて神経質など、体型ごとの漠然とした性格のイメージがあるのではないでしょうか。
この記事では、体型ごとに性格タイプが異なるという「クレッチマーの類型論」について紹介していきます。
本記事の内容
- クレッチマーの性格類型論では3つのタイプに分ける
- マツコ・デラックスさんに当てはめて考えてみる
- ダイエットすると性格は変わるのか
長くはありませんので気軽に読んでみてください。
クレッチマーの性格類型論では3つのタイプに分ける
そもそも性格の類型論って何?という方はこちらの記事をどうぞ
精神科医だったクレッチマー(1888年ドイツ生まれ)は臨床上の経験から体格と性格との関連を見い出し、“循環気質”、“分裂気質”、“粘着気質”という3つの類型にまとめました。
1.太っている人は循環気質(別名躁うつ気質)
循環気質とは、躁状態(ハイテンションのことです)の性質とうつ状態の性質が交代に循環して表れる性格です。
全般に見られる特徴は「社交的」、「善良」、「親切」、「温厚」などで、基本的には明るく開放的で社交性に富み、環境適応力が高い人です。
しかしながら、時折激しく怒ったりするときがあるのが特徴です。
循環気質にはさらに、活発な軽躁型と不活発な抑うつ型に分けられ、抑うつ型は慎重で思慮深いが気が弱いところがあると言われています。
循環気質の人は調子がいいとき時と悪い時がはっきりしていて分かりやすい性格と言えます。
2.痩せている人は分裂気質
分裂気質とは、臆病・恥ずかしがり・神経質といった過敏性の性質と、従順・無関心・落ち着きがあるといった鈍感性の性質をあわせ持つ性格です。
全般に見られる特徴は「非社交的」、「静か」、「控えめ」、「生真面目」、「変人」などがあります。
循環気質の人とは逆に表裏があり、何を考えているか理解しにくい人と言えるかもしれません。
3.筋肉質の人は粘着気質
粘着気質というとなんだかべたべたした感じがしますが、、粘着の性質とはようは粘り強い、回りくどい、丁寧すぎるといったことのようです。
全般的な特徴は「エネルギッシュ」、「頑固」、「物事に執着する」、「几帳面」、「モラリスト」などがあります。
この気質の人は普段は上記した特徴を示しますが、時々ひどく興奮や激怒という爆発性の性質を示す時があると言われています。
例えば、松岡修造さんを想像するとわかりやすいかと思います。エネルギッシュで熱いですし、なんか粘り強さを感じませんか?
マツコ・デラックスさんに当てはめて考えてみる
ここでは循環気質を例にとって考えてみましょう。
循環気質は肥満体型の人でした。
太っている芸能人といえば代表はマツコデラックスさんでしょう。
これはかなりの方に同意いただけると思います。
ではマツコさんは循環気質と言えるでしょうか。
社交性:◎
善良:△
親切:○
温厚:〇
時々激しく怒る:◎
かなり主観的に評価しましたが結構当たっている気がします。
ここまで読んで気づいた方もいらっしゃると思うのですが、体型は頑張れば変えられるけど、体型が変わったら性格も変わるの?ということです。
ダイエットすると性格は変わるのか
もし借りに太っている人がダイエットに成功して痩せた場合、性格も循環気質から分裂気質に変わるのでしょうか。
性格を科学する心理学のはなし―血液型性格判断に別れを告げよう(新曜社)によれば、以下のように書いてあります。
肥満型の人物がダイエットに成功し、細長型になると非社交的で内にこもるようになるのでしょうか。ダイエットに成功したらむしろ逆に社交的になりそうです。 (中略) 躁うつ病に関してはこの病気が中年期に多く見られる(すなわち太りやすい)ことと関連しているかもしれません
このような指摘もあるとおり、体格と性格の結びつきは関係あるかも知れませんが、慎重に考えるべきでしょう。
生まれつき太りやすいとか、食べても痩せている、筋肉がつきやすいといった場合により良く当てはまるのかもしれませんね。
ちなみにこの本は読み物として非常に優れていて面白いので、性格心理学を勉強している学生さんや心理士のみならず、一般の方にもおすすめです。
最後に、ご覧の方が学部4年生であれば、就活をかねて無料で性格診断をしてみてはいかがでしょうか。類型論や特性論の知識がある皆さんであれば、診断結果の読み取りも簡単だと思います。
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他にも性格心理学についての記事がありますので、ぜひご覧ください。