適性検査で使われる性格の捉え方 -特性論1-

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以前、性格の捉え方は大別すると2つに分けられるという話をしました。

ひとつはクレッチマーに代表される類型論です。
詳細はこちら→血液型性格診断の元祖とは? -類型論1-


今回はもうひとつの代表的な捉え方である 特性論 について書いていきます。


・そもそも特性とはなんなのか

あまり聞きなれない言葉ですが、特性とは個人が様々な状況の中で一貫して示す性格の傾向のことをいいます。

例えば「やさしさ」、「気の強さ」、「ほがらかさ」などです。


■特性論とは

特性論とは、パーソナリティは特性と数値化を組み合わせる事で表すことができる、という考えの下で生まれた性格のとらえ方です。


特性論ではこの個々の特性を数値化し、パーソナリティを基本的な特性の総和として考えます。

そのため特性論における個人差とは、特性の量的な差(数値で表せる違い)となります。


例えば会社に勤めている方は何かしらの形で職業適性検査を受けた事がないでしょうか。

その際、リーダーシップ10点、社交性4点、外向性6点、慎重性8点のような結果であれば、それは特性論的な捉え方です。



・特性論のメリット

特性論のメリットとしては、”客観的に数値で測定が可能である”こと、”程度として理解できる“ことがあげられます。


数値化できればAさんは慎重性X点だけど、BさんはY点のように比較できますし、自分がどれくらい慎重かもわかります。



・特性論のデメリット

デメリットとしては、”測定に使う個々の特性が性格全体を網羅してるとは限らない“こと、”直感的には分かりづらく全体像がつかみにくい“ことなどがあげられます。

人が共通に持っている特性の量的比較なので、その人独自のユニークなところを無視してしまう可能性もあります。



■特性論のルーツ

特性論という言葉を最初に言い出したのはアメリカの心理学者オールポートだといわれています。

彼によれば「特性とは性格の基本であり、反応傾向である」とし、これらの特性は測定しうるものであり、一人ひとりの性格は、個々の特性の測定値の総和として表現されると考えました。

では彼は個々の「特性」をどう見出したのか。

オールポートはなんと辞書の中から「明るい」、「飽きっぽい」、「慎重」などの人の態度や行動の特徴に関する言葉を17953語取り出し、それを以下の4つに分類しました。

1.性格を表現する言葉

2.心の一時的な気分や状態を表す言葉

3.評価や価値を表す言葉

4.身体的な特徴や能力を表す言葉

この中でも 1 が最も重要だと考えられ、450個もあったらしいです。

また、特性には多くの人に共通する共通特性と、個人に独自の独自特性があるとしたり、さらに共通特性は表出的特性と、態度的特性に・・・

まぁつまりオールポートはとんでもない仕分け人だったのでした。


若干ややこしく分けすぎちゃった気がしますが、今日の特性論的な性格診断はオールポートさんがいたからこそ存在しているわけです。

オールポートの特性の分け方は彼が便宜的に「これ」と選んだものだったのですが、その後キャッテルという心理学者が因子分析という方法を用い、16個の根源特性まで整理しています。

コンピュータもない時代にがんばって手計算で統計処理したなんて、研究者の根気ってすさまじい。真似できない。したくない。

そしてコンピュータによる分析が可能になった今、特性論ではビッグファイブという理論が近年一般的になりつつあります。

またそれは次回書きたいと思います。
追記:書いたのでリンクはります⇒性格を表す5つの特性 ビックファイブ -特性論2-

■まとめ

特性
 個人が様々な状況の中で一貫して示す性格の傾向。 例:やさしさ、素直さ etc

特性論
 パーソナリティを特性と数値化を組み合わせる事で表そうとするとらえ方。

特性論のメリットと
 客観的に数値で測定が可能であること
 程度として理解できること

特性論のデメリット
 測定に使う個々の特性が性格全体を網羅してるとは限らないこと
 直感的には分かりづらく全体像がつかみにくいこと


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この記事を書いた人
モトセ

30代の心理職です。元会社員で社会人入試組。ITベンチャー→大学→大学院→心理職。SC、精神科クリニック、企業内心理職の経験ありです。twitterでは心理学関係の学会の更新情報をつぶやいていますので、情報収集に使ってください。

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