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【不登校】適応指導教室とフリースクールとは?【違いも解説】

不登校の子どもが行く適応指導教室やフリースクールってどんなところなんだろう…。利用するにはどういう手続きがあるのかも知りたいけど、どこに聞いたら良いんだろう…

こういった疑問にお答えします。

本記事の内容

  1. 不登校の居場所1:適応指導教室とは?
  2. 不登校の居場所2:フリースクール(フリースペース)とは?
  3. その他の居場所(別室登校、不登校特例校、通信制高校など)

 

お子さんに対して無理なく進める居場所をあらかじめ用意しておくことは役立つことが多いです

不登校支援の大家である児童精神科医の成重先生も著書で以下のように解説しています。

2進みやすい道

実際に進んでいくための道があまりにも険しくつらい道であれば、結局進めなくなってしまいます。進みやすい進路が必要なのです。進みやすさという点では「気後れ」や学習の遅れがあっても進めそうで、かつその道を進んでいくことで次のステージに到達できる見通しを立てられる道を用意する必要があります。

この記事では適応指導教室やフリースクールがどんなところなのか、利用方法とともに解説していきます。

 

不登校の居場所1:適応指導教室とは?

適応指導教室は市町村の教育委員会(教育支援センター)が運営している不登校児童を対象とした居場所です

公的機関が運営している点がフリースクールと異なります

適応指導教室の生活(一例)

  • 教科の個別指導
  • 集団での遊び、作業、活動(卓球などのスポーツや工作など)
  • 個別カウンセリング
  • 自由時間
  • 給食 など

どんな活動をするかは適応指導教室によっても違うので、利用の前にお子さんと一緒に見学することをおすすめします(というか必須です)。

 

情報収集の方法

「市町村名+適応指導教室」で検索することで大体の場合はホームページが出てきます。そこから連絡をとることができます。

学校の担任の先生に聞いても教えてくれますし、適応指導教室利用を検討している場合は担任の先生にもその旨伝えておいた方が良いでしょう。

利用にあたっては本校(所属の学校)に利用届を提出するのが一般的だからです。

適応指導教室と聞くと本校とは違うけど勉強させられると感じる方がいらっしゃいますがそんなことはなく、勉強のペースも先生方と相談して決めることができる場合がほとんどです。

 

不登校の居場所2:フリースクール・フリースペースとは?

フリースクール(またはフリースペース)も適応指導教室と同様に本校以外の居場所ですが、適応指導教室との大きな違いは、適応指導教室が市町村の公的機関が運営しているのに対し、フリースクールはNPO法人やボランティア団体、個人といった民間団体が運営している点です

そのため多くの場合、利用には別途費用が発生します

 

何個かWebページを見ましたが、お子さんの主体性を尊重するという文言が多く、勉強というよりは本人がやりたい活動をしたり、他者と関わったりする色が強い居場所というイメージです。

運営団体によって異なる理念があり、お子さんのために大切にしていることが違うようです。

情報収集にあたっては直接団体に問い合わせてみるとよいでしょう。

こちらもお住いの市町村+フリースクールで検索したら出てくるかと思いますし、担任の先生や市町村の教育委員会も情報を持っているかもしれません。

 

その他の居場所

上記以外の居場所も紹介します。

 

①本校の保健室、別室、相談室

最近では校内に別室を用意している学校も多いです。

クラスに行くことは難しいけど学校自体には行けるお子さんの居場所として機能します。

担任の先生と相談して保健室や別室登校は可能か、別室の場合に他にも生徒がいるか、登校時に他の生徒と会う可能性はあるか、教室にいるときは空いている先生に勉強を教えてもらえるか、どのタイミングで帰って良いか、など心配なことを色々聞いておけると良いでしょう

 

②通信制高校、単位制高校、定時制高校(中学卒業時)

こちらは中学校から高校に進学する際の選択肢です。中3向けということになります。

不登校お子さんが社会的な場所に戻るタイミングはある程度傾向があります。

その中で最も強力なきっかけになるのが「進学」のタイミングであり、中2の終わりあたりで親御さんが事前に情報収集できると良いです。

通信制高校は主に週に1日ないし数日登校し、主に自宅学習とレポートで学習を進める形態の高校です。

通信制高校は私立校が多いですが、公立校もありますのでこちらも担任の先生と相談して情報を収集していけると良いでしょう。

入試はほとんどが面接だとは思いますが、学校によっては学力試験がある場合もあるようです。

 

③不登校特例校

不登校特例校については以下の記事を参考にしてみてください。

補足

最後に補足ですが、居場所を探すときはお子さんにバレないようにやった方が安全です。

なぜなら、バレると学校に行かせようとしていることが伝わってしまうからです。単純にプレッシャーになります。

この記事で参考にした成重先生の書籍は以下です。大変参考になりますのでおすすめです。

私の不登校支援の結論は以下に書いておりますので、参考にしてみてください。

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  • この記事を書いた人

モトセ

臨床心理士です。最近は不登校支援に力を入れています。お気に入りやtwitterフォローお待ちしています。 noteでは不登校のお子さんに対する具体的な関り方をプログラム形式で書いています➝noteはこちら

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