不登校

【重要】不登校支援の結論をお話しします【後悔しない基本の知識】

子どもが不登校になってどれくらいたつだろう。たくさんの本を読んだし、カウンセラーにも相談した。でも子どもは学校に行けず、家にいる。twitterで愚痴を吐き出しても根本的には解決しない、いったい私はどうすればいいの…

こういった疑問にお答えします。

※2022年5月4日修正(名称を変更しました)

本記事の内容

  1. 不登校支援の結論:大きく2つの支援方法がある
  2. 不登校の支援方法1:長期的視点型
  3. 不登校の支援方法2:再登校重視型
  4. 両方の特徴をつかった支援:手紙法
  5. お子さんに気をつかう前にやるべきこと(知識がなくても大丈夫)

 

私は現在、児童精神科で不登校などのお子さんのカウンセリングを実践している臨床心理士です。
関わったなかには発達障害、軽度知的障害、起立性調節障害、不安神経症、うつ状態などさまざまなお子さんがいました。再登校したお子さんもいれば、継続して不登校のお子さんもいます。

この記事ではそんな私が、現時点での不登校支援の結論をお話しします。この記事を読むことで、「どうすれば学校に行くのか」という疑問は、90%くらいは解消されると思います。

この記事を読むメリットは以下です。

再登校に向けた支援の方法がわかることで「どうしたらよいかわからずだた日々を過ごす」のではなく、「わかったうえで、その支援をやる・やらない」という選択が可能になる。

それでは解説していきます。

不登校支援の結論:大きく2つの方法がある

結論からいうと、私は不登校支援には支援者の考え方によって2種類に分けられると思っており、それを「長期的視点型」と「再登校重視型」と呼んでいます。

本記事での言葉の意味

  • 長期的視点型:最終的に自立してくれればよいと考え、登校刺激はせず、本人の心のエネルギーをためるための関わりを重視する支援。
  • 再登校重視型:学校に行くことのメリットは大きいと考え、早期に再登校につなげるための関わりを重視する支援。

私の意見ですが、「見守りましょう」と言って何もしない支援者はこういう方法論を知らないか、理解していません。

その結果、「見守る」という大義名分でお子さんの機嫌を取ることに加担してしまっています。嫌な言い方に聞こえるかもしれませんが、おそらくこれが現実です。

次の章から具体例をつかって説明していきます。

不登校の支援方法1:長期的視点型

一言で言えば、不登校のお子さんの心のエネルギーをためることを支援の中心として、子どもが動き出すまで待つ、という支援です。

心のエネルギーは「自信の水」でも「意欲」でも言い方はなんでもよいです。

本ブログでも不登校の原因として「心のエネルギー切れ仮説」という説明をしていますが、これは長期的視点型に属する支援モデルです。

具体的には、主に以下のような方法を取ります。

  • 不登校であることを認め、家にいてよいと伝える。
  • 学校にいるべき時間であっても、スマホやゲームなどを制限しない。
  • 生活リズムの改善など、普通の子と同じようにしなさい、というたぐいの指示はしない。
  • 肯定的な言葉をたくさんかけて、子どもの心のエネルギーをためる。
  • 登校しやすいような環境調整はするが、基本的には本人が自発的に動き出すのを待つ。


こういった関わりの結果として、中学から高校に上がるとき、高校から大学に上がるときなど、環境にリセットがかかるタイミングで再登校し始めるお子さんが多いです。

親御さんや支援者の中には、「この方法以外にやりようあるの?」「無理やり行かせようとしたけど泣きわめいて無理だったよ?」と疑問に思った方もいるかもしれません。

実施するための条件はありますが、やりようはあります。それが次に紹介する再登校重視型の支援です。

不登校の支援方法2:再登校重視型

一言で言えば、学校にいるべき時間は、学校でできることしかやらせないという家庭ルールを設ける支援です。家にいる時間を退屈にして、再登校を促します。

この支援では「やるべきことをやっていないのに、やりたいことはできない」という社会のルールを教えて実践させるため、仮に再登校せずとも、家で勉強をするのであればそれはそれで将来への準備につながります。

具体的には主に以下のような方法を取ります。

  • 「やるべきことをやらない人は、やりたいことはできない」とお子さんに伝える。
  • 生活リズムを登校しているお子さんと同じにする。
  • 学校に行かずに家にいる間は、スマホ、ゲーム、漫画、テレビなど学校ではできないことを禁止する。
  • たとえ子どもが暴れて反抗しようとも、親は絶対にこのルールを曲げない。
  • 子どもは家にいる時間が苦痛になり、再登校を開始する。

このタイプの支援を行うのは、ほとんどが不登校に特化した専門の支援団体さんです。

なお、不登校専門支援団体のノウハウは0円で聴くことができます。私が実際に申込み、無料セミナーを聞いた限りでは押し売りもありませんでした。早期の再登校を目指したい親御さんは試しに聞いてみてはいかがでしょうか。
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親が共働きで娯楽を制限できない、子どもが暴れることに耐えられない、いじめがきっかけで休んでいるのに娯楽を取り上げるのは無理、などさまざま反論があるかと思います。それは仰るとおりで、この方法ができる条件はある程度限られます。

一番の条件は親が絶対にルールを曲げないという鉄の意志を持つことですが、それには痛みがともないます。そのため、上記したような業者さんは「毎日メール相談を受け付ける」という手厚い対応をしているようです。

週に1回や月に1回の親カウンセリングでは、次のカウンセリングまでの間におこるお子さんの強烈な禁断症状にどうしたら良いかわからず、途中であきらめるリスクが高いです。

この方法は一度あきらめると、子どもは、「暴れれば親を自分の思い通りにできる」ことを学習しますので、業者さんの話をよくきいてから始めてください。

このように制約はありますが、再登校重視型の支援は不登校の明確な理由が見当たらず、一見甘えに見える長期化した不登校のお子さんには効果を発揮する場合が多いと考えられます。

もちろん、再登校重視型の支援でもお子さんに対する肯定的な言葉がけは行います。「厳しく対応すればいいんだま」とは思わないでください。

次に、再登校重視型の支援は難しいけど現状を打破したい方にむけて、長期的視点型の支援をベースに再登校重視型の支援の要素を加えた折衷案を紹介します。

両方の特徴をつかった不登校支援:手紙法

これは私のオリジナルの方法で、正直なところ、あまり試してもらったケースがなく、効果が実証できていません。

内容は、長期的視点型の支援を行いつつ、お子さんの誕生日などに「将来は自立して1人で生きていかなければいけないんだよ」という内容の手紙を渡す、という方法です。長期的視点型をベースに、改まったタイミングで「やるべきことをやらないとやりたいことはできないんだよ」というメッセージを伝えていきます。

手紙には本人の情緒を不安定にさせる内容が書かれてはいますが、長期的視点型の支援をベースにしているので、いきなり暴れる可能性は低いですし、お子さんに「将来は自立しないといけないんだよ」と伝えられることがメリットです。

その反面、即効性がなく、たいした効果を発揮しない可能性も高いことがデメリットです。

手紙の文例は有料noteに書かせていただきましたので、関心がある方は参考にしてみてください。今だけワンコインにしています。

>>有料note:【文例】不登校のお子さんに思いを伝える手紙

有料にする理由は、本当に後悔したくない、役に立つかもしれない情報ならどんなことでも知りたい、という親御さんだけに読んで欲しいためです。

「中途半端な方法では余計に状況がこじれるのでは?」と思われた方は、今までどおり見守るという選択もありかもしれません。しかし、この記事をここまで読んだということは、現状を変えるきっかけを探しているからではないでしょうか。

上記のnoteもそのきっかけの選択肢に入れていただければと思います。最後に、お子さんに気をつかっている親御さんに向けて少し補足です。

お子さんに気をつかう前にやるべきこと(知識がなくても大丈夫)

不登校のお子さんの親御さんのカウンセリングをしていて一番感じることは、多くの親御さんがお子さんに気をつかっているということです。

「刺激して状況が悪くなるのが怖い」というのが本音かと思います。実際に、すでに色々な対処をして、とことん悪くなったから、学校に行っていないけど落ち着いている方がよい、と言う方もたくさんおられます。

家庭が100こあれば、100通りの状況があり、正解というものはないと私は思っています。

ただ一つ言えるのは、当たり前なのですが、つらい状況が長く続くよりは早めに改善した方がお互いに楽、ですよね?

もし学校に行く・行かないという本丸にアプローチすることに抵抗があるのであれば、まずは適切な親子関係を築き、気をつかわない関係でいることを目指すのがよいかもしれません。

そのためのスタート地点は、①適切にほめること、②適切にしかること、この2つだと思います。なぜなら、この2つは不登校に関係なく子育ての重要な要素であり、これができるようになって自信がついたと言う親御さんが多いためです。

知識がない方も本を読んで勉強すれば大丈夫です。

まとめ:親御さんとお子さんが本当に望んでいるもの

ここまで読んでくさだった親御さんが本当に欲しいのは「不登校支援の知識」などではなく、「お子さんを見ても不安にならない毎日」ではないでしょうか?

また、お子さん自身は不登校でありつづける人生を望んでいるのでしょうか? 。たとえお子さんが家でゲームやスマホをしていたとしても、本心ではそれが良くないことくらいわかっているはずです。

お子さんは自分ではどうすることもできずにいますので、親子ともに後悔しないためには、親御さんの行動が鍵になります。本記事を見つけたことが1つのきっかけにしてみてください。

まとめ

1.不登校支援の結論
➝世の中には「長期的視点型の支援」と「再登校重視型の支援」がある。

2.不登校の支援方法1:長期的視点型

➝主にほめることで心のエネルギーをため、自然な登校を待つ支援である。

3.不登校の支援方法2:再登校重視型

➝やるべきことをやらないと、やりたいことはできない、という考えのもと、日中の娯楽を制限し、家にいる時間を退屈にすることで再登校を促す。主に不登校専門業者がノウハウをもっており0円で聴くことができる。
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4.両方の特徴をつかった方法
➝長期的視点型の支援をベースにして、子どもに言うべきことは手紙で改まって伝える。
>>有料note:【文例】不登校のお子さんに思いを伝える手紙

5.お子さんに気をつかう前にやるべきこと
➝不登校に関係なく「適切にほめること」と「適切にしかること」は子育ての重要な要素であり、勉強する価値がある。

以上になります。長文を読んでいただきありがとうございました。

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  • この記事を書いた人

モトセ

精神科・児童精神科クリニックの心理職です。他には学校、企業内で心理的支援の経験があります。最近は不登校支援に力を入れています。2022年4月にブログをリニューアルしました。お気に入りやtwitterフォローお待ちしています。

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