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【2024年】子どものゲーム依存・スマホ依存おすすめ本3選【臨床心理士が紹介】

子どもがいっつもゲームしている気がする…。叱ってもなかなかやめないし、こちらもイライラしてしまう…。これってゲーム依存(スマホ依存)なのかしら…。詳しい情報を知りたいけど、どの本がよいのだろう…

こういった疑問にお答えします。

 

本記事で紹介する書籍

  1. ゲーム・スマホ依存から子どもを守る本
  2. ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)
  3. ゲーム依存からわが子を守る本 正しい理解と予防・克服の方法 (心のお医者さんに聞いてみよう)

 

記事の信頼性
私は現在、医療分野でカウンセリングや心理検査を行っている臨床心理士です。年間のカウンセリング回数は約1000回。研究では査読ありの学会誌に論文が1本掲載されました。

私が児童精神科クリニックで勤務した限りでは、ゲーム依存やスマホ依存のみを主訴として来院される方は少ないですが、不登校のお子さんで昼間はゲームばっかりやっています、という方はよく見かけます。

また、保護者の方に話を聞くと、ゲームやスマホをやりすぎて生活リズムが崩れて学校に行けなくなった、と考えている方も時々おられます(それについては別記事で書いていますがひとまずおすすめ本を紹介していきます)。

紹介するのが3冊だけって少なくない?

と思った方もいるかもしれませんが、ゲーム依存・スマホ依存に関しては権威の先生がいるので、最初の1冊であれば選択肢は3択で十分です。

選択肢が多いおすすめ10冊とかは選ぶ方も大変だと思うので、あえて厳選して減らしています。

では、いってみましょう!

ゲーム・スマホ依存から子どもを守る本

私が調べた限り、ゲーム依存・スマホ依存の国内トップクラスの権威は樋口先生(元 国立病院機構久里浜医療センター院長)です。

もともとアルコールやギャンブルなどの依存症関係の治療や研究に取り組んでいる先生で、執筆している論文の数がえげつなく多いです。
参考:久里浜医療センター(公式サイト)

内容に関しては間違いなく、文章も読みやすいです。また、家族にむけての章があり、対応についても具体的でかなり参考になります。

記事執筆時点でAmazonレビューは15件、★4.5と高評価です。出版年が2020年と新しく、これまでの集大成的な本かもしれません。


目次を引用します。

<マンガ>依存はネットトラブルの一つ
はじめに
第1章 ゲーム・スマホ依存とは?
みんな使っているのに/依存から抜け出すのは難しい
第2章 子どもとゲーム・スマホの関係
スマホはとくに注意が必要/ゲームに依存/SNSに依存/スマホそのものに依存?/ほか
第3章 依存から子どもを守るには
子ども任せは危険/依存対処は難しいので/家族がまず行うこと/ほか
第4章 医療機関を受診しよう
医療機関を受診するには/受診までの流れと診断の目安/依存の診断/ほか
第5章 回復を支援するために家族ができること
家族による働きかけ/解決のためのコミュニケーション/回復のためのステップ/ほか
おわりに

引用元:https://www.sociohealth.co.jp/book/detail/30210728.html


ちなみに、久里浜医療センターのホームページには、ゲーム依存やネット依存のスクリーニングテスト(簡易アンケートテスト)もありますので、気になる方は参考にしてみてください。

>>ゲーム依存のスクリーニングテスト(久里浜医療センター)

ゲーム依存の本を読むならとりあえず樋口先生の本を読めば間違いはないです。

ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)

この本も樋口先生の本です。

こちらの本は健康ライブラリーというシリーズの本で、本が薄くてイラストが多く、読みやすいのが特徴です。このシリーズでは他にも様々な精神疾患を解説した本があります。

記事執筆時点でAmazonレビューは出版年が2018年ということもあり68件と多く、★4と高評価です。


目次を引用します。

第1章 ネットやゲームで生活が破綻した人たち(ケース1 Aさん10代男性―ゲームと動画で昼夜逆転、不登校に;ケース2 Bさん10代女性―SNSにのめりこんで個人情報・写真が流出 ほか)


第2章 なぜ、そこまで熱中してしまうのか(社会的な背景―充足感が得られにくい社会になってきた;社会的な背景―ネット・スマホが手軽なストレス解消法に ほか)


第3章 どこまでのめりこむと病気なのか(病気に気づく―健康状態・人間関係がくずれたら受診のサイン;病気に気づく―本人は自覚しにくく、家族が気づくことが多い ほか)


第4章 病院ではどんな治療が受けられるのか(治療の流れ―診断後、定期的に通院して治療を受ける;基本的な治療1 カウンセリング―医師や心理士と対話し、依存を自覚する ほか)


第5章 生活のなかで家族や本人ができること(生活上の注意点―解決をあせらず、話し合いながら対応していく;家族ができること1 ネットを維持―ネット・ゲームを急に遮断することはさける ほか)

引用元:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784065118023


イラスト多めの方が読みやすくて好きという方はこちらの方がおすすめです。

ゲーム依存からわが子を守る本 正しい理解と予防・克服の方法 (心のお医者さんに聞いてみよう)

この本は「心のお医者さんに聞いてみよう」というシリーズで、96Pと薄く読みやすいのが特徴です。

監修の花田先生は東京荒川区の周愛荒川メンタルクリニックの院長先生で、ネット依存・ゲーム依存家族教室という一般向けの講習会も頻繁に開催されておられます。

病院のURL貼っておきます。家族会の案内も出ています。荒川区近郊の方は参加してみるのもありだと思います。
>>周愛荒川メンタルクリニック(公式サイト)

記事執筆時点でAmazonレビューは71件と非常に多く、★4と高評価です。

 

目次を引用します。

1 家庭環境が子どもを依存に向かわせる!自分の意思ではやめられないネットゲーム依存のサイクル(依存状態のチェック―スマホ、パソコンを放さない…。うちの子、ゲーム依存症?;子どもがとり組む―ネットゲームだけに夢中になりすぎていない? ほか)


2 誰にも助けを求められない!依存を招く心のSOSに目を向ける(ネットゲームのタイプと心的苦痛―ネットゲームのタイプから、子どもの苦痛の仮説を立てる;心的苦痛の原因1―学校や家庭に、苦痛を与える原因がないか見直す ほか)


3 ネットゲームを無理やりとり上げてはダメ 楽しみを増やし、日常に居場所をとり戻す(依存先の分散1―無理にゲームはやめさせず、それ以外の「依存先」も見つける;依存先の分散2―バイトや刺激的なスポーツ、犬の散歩も効果がある ほか)


4 まず親が変わること!子どもを依存から助けるための親の接し方レッスン(基本的な考え方―すべての会話をプラスイメージの言葉に変える;Lesson1 状況把握―ゲームを始める状況を把握し、親の対応を修正していく ほか)

引用元:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784804763378

樋口先生と花田先生の本を1冊ずつ読んでおけば基本的な知識は十分です。

内容的には似た部分も多いですが、完璧に理解したい人は両方読んでおくとよいかと思います。

本記事は以上になります。

ゲーム依存・スマホ依存のおすすめ書籍いかがでしたでしょうか。

他にも不登校や発達障害などに関するおすすめ書籍をまとめていますので、参考にしてみてください。

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  • この記事を書いた人

モトセ

臨床心理士です。最近は不登校支援に力を入れています。お気に入りやtwitterフォローお待ちしています。 noteでは不登校のお子さんに対する具体的な関り方をプログラム形式で書いています➝noteはこちら

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