家族心理学

離婚を予測する4つの会話は非難・軽蔑・自己弁護・無関心|ゴットマンの夫婦研究

 

今回は夫婦関係の研究で非常に有名なGottman(ゴットマン)の「離婚を予測するコミュニケーション」についてです。

このゴットマン先生、夫婦研究ではかなり有名で、数多くの夫婦研究を行っています。私も修論で引用しました。もう夫婦の研究はゴットマンによってやりつくされたのでは?と思うくらい貴重な知見がたくあんあります。

今回はその中でも有名な離婚を予測するコミュニケーション(非難、軽蔑、自己弁護、無関心)を紹介します。

Gottmanの夫婦に関する実証研究のまとめ

Gottmanは25年に渡る縦断的研究から夫婦の満足度に関係する夫婦関係の特徴を見出しました。

その結果ゴットマンは5分のコミュニケーション場面から、5年後にその夫婦が離婚するかどうかを判別できるようなサインを見つけます

「ほんとかよ!」って感じですが的中率は最初の研究で94%とかなり高いようです。

Gottmanの研究結果のまとめ

数多くのことがわかっているのですが、かいつまんで4つほど紹介します。

1.ネガティブな相互作用(言動)は安定した夫婦、不安定な夫婦のどちらにも認められるが、不安定な夫婦ではポジティブな相互作用(リラックスする、笑うなど)がごく僅かしか生じていない

2.満足度の高い夫婦は、最近の出来事に左右されない一貫した満足感を抱くのに対して、問題を抱えた夫婦では、最近起きた出来事や直前に相手に言われたことに反応して満足度が変動しやすい。(否定的なやり取りを過大評価するため、実際に起こったことを歪めて受け取りやすい。)

3.不安定な夫婦では一旦非難が始まると、短時間で終わらずにさらなる非難が呼び起されたり、攻撃が相手の攻撃や防衛を招くなどして、容易に否定的コミュニケーションのエスカレーションが起こりがち。

ちなみにGottmannはこのようなな夫婦喧嘩が激しくならないようにするためには、言いたくないことまで言いそうになったとき、20分以上時間をおいてみることを勧めています。

4.満足度の高い夫婦では、ネガティブな相互作用の後に修復が生じる

これは夫婦を対象にした研究ですが、恋人に当てはめて考えてもしっくりくるように思います。

ゴットマンのすごいところは、へぇこんなことがわかったんだすごいねで終わらず、これらのコミュニケーションから将来を予測しようとしたことにあるでしょう。

それでは気になる離婚のサインについて見てみましょう。

離婚を予測するコミュニケーション|4つの危険因子

Gottmanは満足度の低い夫婦に起こる深刻な傷となるコミュニケーションの4つの危険因子を発見しました。

ケンカ中に以下の因子が出てくるカップルは離婚の可能性が高いため、当てはまったら振り返るきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

非難

優位な立場から相手を非難する。人格否定。

軽蔑

人格や育ちに対する批判をする。上から目線で相手を軽んじる。

自己弁護

相手のせいにして自分を守る。

無関心

関心を持たず、関わらないようにする。

ちなみにゴットマンはこの中で軽蔑が一番問題だと言っています

満足度の高い夫婦にもこれらのコミュニケーションが生じることがないわけではありません。

満足度の低い夫婦と高い夫婦の大きな違いは、これらの後に修復の試みが起こるかどうかです。

問題のない家族がないいように、夫婦にも問題は大なり小なり必ずあるものであり、修復していけるかどうか、というところが満足度を決める大きな鍵となるようです。

  • この記事を書いた人

モトセ

臨床心理士です。最近は不登校支援に力を入れています。お気に入りやtwitterフォローお待ちしています。 noteでは不登校のお子さんに対する具体的な関り方をプログラム形式で書いています➝noteはこちら

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