他者と親しくなるということ -親密性1-

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今回からは数回にわたって親密さということについて書いていきたいと思います。


家族のライフサイクルにおける第1段階、つまり家族ができる瞬間は、カップルが元いた家族(原家族)から独立し、新しい家族を作るところから始まります。


その時期は個人のライフサイクルにおいては初期成人期と呼ばれる時期であり、そこには親密性vs孤立という課題があります。


言い換えれば、個人の課題を乗り越えることは新しい家族システムを作り上げるために必要なプロセスと言えるかもしれません。


そこで今回は家族の始まりに先立つ、カップルの親密性について書いていきたいと思います。



■親密性とは?


日常の場面を考えてみましょう。

・仲が良くなっても嫌われそうだから言いたいことが言えない時がある

・怒りたいときに相手のことを考えてしまい怒ることができない

・一人でいる時間が一番好きで、人付き合いが悪い


親密性は他者との関係における自己のかかわり方に関する概念と言え、『親密さのダンス』等の著者であるLernerという人は以下のように定義しています。


”関係の中で自分を犠牲にしたり裏切ったりせず、相手を変えたり説得しようと言う要求を抱かずに、相手のその人らしさを承認し合うこと”


前の部分は自分がどういう人間かわかっていること(アイデンティティの確立)や自分を大切にするという要素、後の部分は相手を尊重しつつも自他との境界をはっきりさせるという要素が関わっているように思います。


例えば家族やとても仲のいい友達、恋人などとの間にある雰囲気というか実感とでもいうのでしょうか。


親密性の獲得にはある程度の人格的成熟が前提としてと求められており、親密性を獲得できない場合は、関係を拒否して孤立したり、形骸化した関係に義務的にかかわりがちになると言われています。


・親密性の程度

当たり前のことですが親密性の程度はそれぞれです。


仲間内でわいわいする人が好きな人もいるし、一人でいるほうが好きな人もいます。


これはどちらが良いというわけではなく、多数派が幸せとは限らないでしょう。

しかし、コミュ力といった言葉がはやっていますし、他者との関わりなくいきていくのは難しいことから、ある程度の社会性は求められることは確かです。1人好きが認められにくい世の中かもしれません。


・親密さのパラドックス

Williamsonという人は親密さにはパラドックスがあると述べています。


Williamsonが言うには、人は情緒的に自由で、自己決定力があることを望んでいるが(内発的動機付け)、同時に自分の考えと気持ち、信念と価値観、希望と恐れ、財産と家庭生活を親密な関係を持つ重要な他者と分かち合いたいと思っている。そのため、ここには矛盾と葛藤が内在し、それが親密さのパラドックスであると述べています。


つまり人は自分の自由に生きていたいけど、好きな相手と親密な関係を築いていくためには不自由なことも受け入れないといけないという逆説があるということです。


■まとめ


親密な仲という表現がありますが(別に不倫とかではなくて)、親密て何だろうと思うこともあります。


心理学的に言えることは、親密というのはいつもベタベタしているとか、気があうとかそういうことではないです。


レーナーの定義にあるように、自分も相手も大切にしようとする関係の中にある感じが、親密さと言えます。


次回も親密さの続きです。


・親密性
関係の中で自分を犠牲にしたり裏切ったりせず、相手を変えたり説得しようと言う要求を抱かずに、相手のその人らしさを承認し合うこと

・親密性の度合い
人それぞれ。仲間に囲まれているのが好きな人もいれば、一人好きもいる。

・親密さにはパラドックスがある
親密さを求めると不自由にあう可能性がある。逆説的で難しい面も。



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この記事を書いた人
モトセ

30代の心理職です。元会社員で社会人入試組。ITベンチャー→大学→大学院→心理職。SC、精神科クリニック、企業内心理職の経験ありです。twitterでは心理学関係の学会の更新情報をつぶやいていますので、情報収集に使ってください。

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