正しい結婚相手の選び方 -運命の赤い糸20本説-

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皆さんは自分のパートナーが運命の人だと思いますか?


いない方は運命の人はいると思いますか?


タイトルに結婚相手の選び方なんて書いておいて申し訳ないのですが、この記事には効果的な婚活情報があるわけでも、理想の相手診断のようなコンテンツがあるわけでもありません。


本記事の内容は、 配偶者選択を考える際の、精神的負担の軽減 くらいの意味しかないです。


結婚していない筆者が言うのもおこがましいのですが、今回はこの運命の人に関する考え方を、発達心理学の分野から紹介したいと思います。


■ 運命の赤い糸

運命の赤い糸とはご存じのとおり、自分と生涯のパートナーとを結ぶ見えない糸があるという伝承です。


今回wikipediaで調べてみたのですが、アジアでは結構古くからある伝承みたいですね。日本だけじゃないみたいです。


そしてこの概念には暗黙的に、運命の赤い糸は1本である、ということを前提としています


この”1本の赤い糸”、つまり運命的な出会いは生涯に1回しかない、という思い込みがパートナー選択を困難にしていると考える見方があります。


例えば赤い糸が1本であると考えた場合、いい人に出会うたびにこの人でいいのだろうか、もっといい人がいるかもと考え、今の相手はもしかしたら運命でもなんでもなく、結婚後に出会う人のなかに運命の人がいるかもしれない、という疑念が生まれます。


そして選択するということは、他の選択肢を捨てるという意味でもあるので、悪く言うとその人で妥協しているともとることができます。


つまり、自分の選択は間違いであったと思い、選択をやり直そうとする可能性が生まれるのです。


これに対抗する配偶者選択の考え方が赤い糸20本説です。


■ 赤い糸20本説

これは自我心理学者の大野久という人が考えた配偶者選択関する考え方です。


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(2010/05)
大野 久

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これは名前の通り、人の一生のうち、結婚して幸せにやっていけそうな人は20人くらいはいるだろう、という説です。


赤い糸1本説と同様に科学的な根拠はないです。


これはどちらを信じていたほうがより生きやすいかという気の持ちようの話です。


大野によれば、赤い糸20本説は以下のように説明されています。

人は一生のうち、可能性のある20人のうち誰と結婚しても同じくらいの幸せを築き上げることができる。特別な白馬の王子さまが合われることはない。ちょうどいい人と結婚することで、一般的な幸せを得ることができる。さらに、幸せには特別によいということはなく、幸せとは皆一様なものである
(大野、2010、pp106-107)


幸せは白馬の王子さまがもたらしてくれるものではなく、2人で築き上げるものであるという考え方が反映されています。



■ 赤い糸20本説のメリット


・出会いを大切にできる

ようは1本だと ”この人で良いのかどうか” ということに疑いや不安を抱いてしまうが、20本あると思えば、この人でも大丈夫かもしれない、と楽観的に考えることができ、今ある出会いを大切にできます。


また、結婚後に素敵な人と出会ったとしても、”たまたま20人のうちの1人がこのタイミングで現れただけで、自分の選択は間違っていない”と考えることができます。



・配偶者以外の人に魅力を感じた時に罪悪感を感じない

これは別に浮気を良しとしているわけではありません。


運命の出会いは20回あるのだから、結婚後に人を好きになることがあってもおかしくはないので、恥じることはないということです。


そこからどのような行動にでるかは、本人の理性の問題であると、大野は言っています。


そこには周りの人の幸せを考えられるかという、愛する能力の問題であると。


別の考え方をしてみましょう。


仮に結婚後に運命の人が現れたとしても、当人はすでに1人の運命の人と出会い、結ばれ、様々な経験をともにしています。


つまり、そこには運命であること+αの経験が積み重なっていて、その人は他の人が持ちえないものをすでに持っています。

その時点で、その人は特別な存在で、唯一の運命の人になっている、とも考えることができるのではないでしょうか。


何が言いたいかと言うと、赤い糸が20本あると考えれば、

たった1度の運命かどうかもわからない出会いに病的にこだわることなく、いい感じの時に出会ったいい感じの人が運命の人になる

と考えることができる、ということです。



■ まとめ

運命の赤い糸20本説、いかがでしたでしょうか。


恋愛は相手あってのことなので、自分がベストを尽くしても、うまくいくこともあればいかないこともあります。


そこで悲観的になりすぎて悩むくらいであれば、このような考え方をもって前に進んでいくほうが建設的であることは確かでしょう。


もし思いつめてしまったり、パートナー選択に悩んだ時は、この考え方を思い出してみてください。
少しでも役に立てればうれしいです。


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この記事を書いた人
モトセ

30代の心理職です。元会社員で社会人入試組。ITベンチャー→大学→大学院→心理職。SC、精神科クリニック、企業内心理職の経験ありです。twitterでは心理学関係の学会の更新情報をつぶやいていますので、情報収集に使ってください。

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