なぜ恋人同士の顔が似るのか -心理学的に見る好きな異性のタイプ-

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皆さんには好きな異性のタイプはありますか?


たぶんない人っていないですよね。


ないってことは誰でもいいってことになりますもんね。


顔、体系、性格、年齢、ステータス、様々な特徴が異性のタイプとしてあると思います。


ここでは心理学的に、タイプというものがどのように考えられているのかを書いていこうと思います


■ タイプとは何なのか


・過去の重要な人物に対する感情の転移

フロイトが創始者である精神分析という学問をご存知でしょうか。

本当にざっくりいうと、人の無意識に着目して心の動きを説明しようとする学問です。


精神分析的にはタイプとは ”過去の重要な人物に対する感情の転移” と考えられています。


ちなみに転移とは、過去の感情を現在に移して感じていることを言います。


ここで言うところの重要な他者とはようするに

”異性の親”

です。


いやいやいやww


と思った方も多いと思います。


実際私もピンとこないところが多いです。
しかし同時に、わからないでもないのです。


例えば女の子は父親に似た人を好きになる、といったことが話のネタとして上がることがありますよね。
ないですかね?


まぁあるとしましょう。


これはまさしく過去の重要な人物に対する感情の転移です。


なぜ過去の重要な他者が異性の親になるのかは、エディプス・コンプレックスという概念が関わってきます。


これがなかなかややこしいのですが、ざっくりいうと、3~5歳くらいの男の子は母親を異性として意識し、父親に嫉妬のような対抗心を抱く現象のことを言います。ちなみに内容が違うのですが、女子にもエディプス・コンプレックスはあります。


まぁここではそういうことがあると考えた人がいるんだな、くらいに思っておいて大丈夫です。


じゃあ似ていれば似ているほどいいのか、それはNO!です。



・似すぎていてはいけない

いくら異性の親に似ている人を好きになりやすいとはいえ、似すぎていてはいけないようです。


その理由は近親相姦的不安のせいです。


つまり親にそっくりの人は気持ちが悪いということです。


そりゃそうですよね。


なのでそっくりではないけれど、ある程度似ている人が好きなタイプとなります。


ここまで読んでいただけると実感してもらえると思うのですが、


カップルって似ている人が多くないですか?


もちろん全然違う顔の人もいるんですけど、なんとなく似てるカップルって多い気がするんですよね。


これはなぜかというと、 ”異性の親と似ている=自分とも多少は似ている” ということです。


そりゃ誰だって親の遺伝子を受け継いでいるので、親と自分は多少は似ていますよね。


その異性の親と似ている人を選んだとしたら、自分とも似ているのは納得できます。
これが似たものカップルが現れる理由の1つです。


もちろん親近感とか、似ている者同士が惹かれあうということは社会心理学的にもいわれているので、タイプだけで似たものカップルを説明することはできないのですが、理由の1つとしてはありそうです。


ちなみに精神分析は心の無意識の動きを説明するものなので、このタイプについても無意識な側面が強いです。


そのため、意識せずとも知らず知らずのうちに魅かれ、その時に異性の親に似ていると意識していなくても、10年くらいしてよーく見たら似てるな、なんてこともあるようです。


しかし、勘のいい人なら気がついたかもしれませんが、


同じ異性の親を持つのに、兄弟でタイプが違うことがあるのはなぜ?


と思いませんか?



・兄弟でタイプが違うことがあるのはなぜか


これは、過去の重要な人物が、当人のエディプス期の異性の親であるからです。


例えば5歳年が離れた兄弟の場合、兄が3~5歳の時の母親と、弟が3~5歳の時の母親は多少は違っていることが考えられます。


顔のつくりは大きく変わりはしないでしょうが、髪の長さ、体型、性格は時間的にも変わっていきますし、子育てをしていく中で変わってくる可能性もないことはないです。


この差が兄弟でもタイプが違うことがある理由となります。



・孫が死ぬほどかわいい理由

話は少し変わりますが、たいていのお爺ちゃんお婆ちゃんって孫のことをすごくかわいがりますよね。


これは息子・娘が自立し、世話を焼く先が孫に集約するから、ということも言えるのですが、今回説明したタイプという現象からも説明することができます。


タイプが過去の重要な人物に対する感情の転移、であることはもうお分かりいただけたと思います。


ここでは仮に、Aさん(男)がタイプの女性と結婚し、子供をもうけたとしましょう。


まずAさんのタイプは異性の親に似ている人なので、Aさんの奥さんはAさんの母親と似ています。


Aさんの母親と似ているAさん自身と、Aさんの奥さんとの息子or娘はもちろんAさんの母親に似ています。


つまりこの息子or娘はAさんにとって最高のタイプなのです。


ここまで大丈夫ですか?


母親≒Aさん

母親≒奥さん

Aさん≒奥さん

その子供=タイプの集合=超タイプ

ということです。


ここでその子供が相手を見つけ、子供をもうけたとしましょう。


つまり孫の誕生です。


もうお分かりだと思いますが、もしAさんの子供が息子の場合、タイプはAさんの奥さんになります。


そのためこの孫は、Aさんにとって超タイプである息子と、タイプである奥さんに似ているので


ウルトラミラクルスーパータイプ!!


ということになります。


だから死ぬほどかわいいのです。


もちろん他にも要因はありますし、実際のところ息子のパートナーが全然違う系統の顔である可能性もあるので、一概には言えないのですが、孫がかわいい理由をタイプという視点から説明することもできるという話です。


■ まとめ

タイプ=過去の重要な人物に対する感情の転移、について納得いただけたでしょうか。


ほんとなの?w


と思うところもあると思います。私もあります。


しかし、筆者としても、カップル同士が似ている説明として腑に落ちるところはあります。

初めて聞いたとき「おー!」と感心したのも覚えてます。


相手がいる方はちょっと見比べてみてはいかがでしょうか。


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この記事を書いた人
モトセ

30代の心理職です。元会社員で社会人入試組。ITベンチャー→大学→大学院→心理職。SC、精神科クリニック、企業内心理職の経験ありです。twitterでは心理学関係の学会の更新情報をつぶやいていますので、情報収集に使ってください。

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