近年(といっても結構前からですが)女性の高学歴化が進み、職場でも男女平等が重要視される風潮にあります。
働く女性も増えてるみたいですが、保育所が足りないという問題が出てきたりと中々社会的な基盤が追い付かないといった現状もあるようです。
とは言え、知り合いの女性に言わせると、専業主婦になりたいという思いを持つ女性も根強いようで、根強いというよりむしろ増えてるのではと言ってるくらいでした。
今回の記事は男は仕事、女は家事、そういう性役割の文化差に関する記事です。
実際のところ、日本はどのくらい男らしさや女らしさを強調する国なのでしょうか。
■男らしさと女らしさ
以前、比較文化心理学における文化差の次元については4つあるということを以前書きました。
・Hofstedeの多文化社会理論による4次元
①権力格差の大小
②個人主義―集団主義
③男性らしさ―女性らしさ
④不確実性の回避の強弱(リスク志向度)
参考:価値観の違いっていうけど価値観ってどんな意味? 比較文化心理学による説明
これはIBMの社員にとったアンケートを基にした調査結果です。
・男らしさ-女らしさの定義
この調査では、男性は外で仕事をし、競争を好み、たくましい、女性は家事や育児や人間関係全般に関心を持ち、やさしいといった性役割観が強調される程度のことを指しています。
男らしさが強い国は社会における男女の性役割が明確に区別されている国で、女性らしさが強い国は男女の役割が重なり合っている国ということらしいです。
■男性らしさ-女性らしさの測定
アンケートの質問事項は「理想とする仕事にとって、重要な条件は?」というものだったそうです。
男性らしさ
給与、承認、昇進、やりがい(を重視する)
女性らしさ
上司との良い関係、協力、居住地、雇用の保障(を重視する)
個人的には女性らしさの項目は男性も重視しそうだなぁと思ってしまいますが。
■日本における男性らしさ-女性らしさ
こちらに得点と順位が書いてありますのでまずはご覧ください。
日本はなんと第2位でかなり性役割が区別される国と言えます。
スウェーデンやノルウェーといった北欧の国はほぼ男女差がなく、やさしく慈しみ深いことに価値を置く国だと言えます。
■男性らしさ―女性らしさの起源
実は関連する要因は見つかっていないようです。
女性らしさの強い国はヨーロッパ北西部なんですが、ここのエリートは貿易商人と船員(バイキングの影響)で、男が旅に出ている間、女が村を切り盛りし、夫婦で商売に関わったことが原因かもと考えられているようですが、憶測の域を出ていないみたいです。
■まとめ
日本は世界的に見ても性役割が区別される国と言える。
読んでいただきありがとうございました!