縦断的研究・横断的研究・コーホート研究 発達心理学の研究法を理解する

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一応発達心理学のカテゴリにしていますが、心理学全般に言える研究法の種類について書いていこうと思います。



■発達心理学の研究方法


発達研究の主要な研究方法としては縦断的研究と横断的研究の2つの方法があげられます。


・縦断的研究

縦断研究は、同一個人や同一集団を継続的に追跡調査することで、その発達的変化や一貫性を検討する手法です。


例えば、ある個人を小1、小2、小3と追ってデータを蓄積していく場合、縦断的研究といえます。


メリット
発達的変化やその原因を時間の経過とともに探ることが可能。環境の影響、歴史的条件などを明らかにできる。


デメリット
時間・費用・労力といったコストが非常に大きい割に、少しのデータしか得られない。研究対象を長期にわたって追跡・保持するのがそもそも難しい。



・横断的研究


異なる年齢集団を一度に調査し、各年齢集団間の発達的変化を検討する方法です。


ある一時点で、小1、小2、小3のデータを一気に集めた場合、横断的研究といえます。


例としては3歳、4歳、5歳の子たちにある課題を与え、どの年齢から達成するかがわかれば、課題獲得の時期を高い精度で確かめられたことになります。


メリット
少ない費用・時間・労力で多数のデータを得ることができる。

デメリット
個人の発達の軌跡を記述することができない。それぞれの年齢集団のコーホートが異なるため、縦断研究のような個人の一貫性はない。


■コーホート研究


コーホートとはなんぞや? ということで、それについても補足しておきます。


コーホートとは、ある一定期間内に生れた人の集団をいい、同一年齢集団の差異を用いて、時代背景の影響を検討する研究をコーホート研究といいます。


例えば、ゆとり教育前の10歳とはじまってからの10歳では性質が違うことが予想されるように、同じ年齢集団でも生まれ育った時代によって差異が生じるため、このような研究が生まれました。


つまり、横断的研究によって20代と30代のデータを取ったとしても、発達の影響で変数に差が出たのか、発達途中の時代背景の影響なのかは慎重な判断が必要ということになります。


今回は研究法について紹介しました。


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この記事を書いた人
モトセ

30代の心理職です。元会社員で社会人入試組。ITベンチャー→大学→大学院→心理職。SC、精神科クリニック、企業内心理職の経験ありです。twitterでは心理学関係の学会の更新情報をつぶやいていますので、情報収集に使ってください。

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