睡眠障害

睡眠障害について|不眠症・睡眠不足症候群・概日リズム睡眠障害・非24時間睡眠覚醒症候群

代表的な睡眠障害についてまとめています。

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睡眠障害

睡眠障害とは、睡眠の量・質、あるいはタイミング(時間的調節の障害)の異常と、睡眠に関連する(睡眠中に生じる挿間性の)行動の以上の総称である。

睡眠の量が不足したり、質が低下する状態は不眠症と呼ばれ、様々な要因によって日中の過度の眠気が引き起こされる状態は過眠症とよばれる。

また、睡眠をとるタイミングが崩れる状態を睡眠覚醒リズム障害といい、うつ病などの気分障害にかかったことでリズムが後退するなど、精神疾患と関連が深い。

不眠症

睡眠障害のうち、睡眠の量が不足したり、質が低下する状態は不眠症と呼ばれる。

不眠症の原因としては精神疾患や身体疾患、生活習慣によるものなど個人差が大きい。

不眠症の患者の中には眠れるかどうか不安になり、それが脳の覚醒をうながすという悪循環に陥っている場合があり、その場合は認知行動療法による支援が効果的であるといわれている。

睡眠不足症候群

睡眠障害の一種であり、慢性の睡眠不足のために、3か月以上過度の眠気の訴えがあり、週末や休暇中に通常よりもかなり長く眠る場合、睡眠不足症候群と呼ばれる。

概日リズム睡眠障害

概日(がいじつ)リズム睡眠障害とは、外界における一日24時間の昼夜サイクルと体内時計のリズムが合わないため、自分の望む時刻に寝つき、起床することが困難となる睡眠障害をいう。

これには入眠時刻と覚醒時刻が日常生活を送るうえで支障を来すほど遅い時刻に固定されてしまう病態を睡眠相後退型、逆に睡眠相が早くにみられる睡眠相前進型などがある。

特に前者は睡眠覚醒スケジュールを学校や職場など、社会的スケジュールに合わせることができなくなるため、不適応に陥る危険性があることに注意が必要である。

非24時間睡眠覚醒症候群

入眠時刻と覚醒時刻が24時間よりも長い周期で繰り返され、入眠時刻と覚醒時刻が毎日少しずつずれていく病態であり、概日リズム障害の下位分類にあたる。

非24時間睡眠覚醒症候群は、視力障害を持つ人、不登校や自閉症の児童、うつ病患者によくみられるといわれている。また、夜型の人に多くみられ、発症年齢は、睡眠相後退症候群と同様、10~20代前半といわれている。

  • この記事を書いた人

モトセ

臨床心理士です。最近は不登校支援に力を入れています。お気に入りやtwitterフォローお待ちしています。 noteでは不登校のお子さんに対する具体的な関り方をプログラム形式で書いています➝noteはこちら

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