大学入試対策

【やっておけばよかった!】大学の心理学部・心理学科選びでやるべき3つのこと

前回の記事で大学の心理学部や心理学科の情報収集について、yahoo知恵袋を参考に書いてみました。

今回は大学の心理学部、心理学科を調べる際にどのようなことに注意し、何を調べればいいのかを書いていこうと思います。受験を控えた高校生、心理学を学びなおしたい社会人の方など大学進学を考えているかたの参考になれば幸いです。

自分の経験から言うと、以下の3つのことに気を付けておくとよいと思います。

自分がなぜ心理学を学びたいのかはっきりさせる

大学の心理学科を調べるにあたり、例えばgoogleで「大学 心理学」と入れて検索すると、トップにはまず日本心理学会の「心理学を学べる大学」がでてきます(2022/2/27 時点)。

全国規模であること、関連する学部・学科が書いてあり、公式ホームページへのリンクがあることはとても参考になると思います。

しかし、”自分の中で大学選びの基準が明確になっていないまま、適当に公式ホームページを見てもその大学の魅力はわからない可能性が高い”です

そこで、必要になってくることの1つ目が、”自分がなぜ心理学を学びたいのかはっきりさせる”ということです。子どもの心理を勉強したい等、なんとなくこんなことをやりたいというレベルでも良いです。

動機を少しでもはっきりさせたい理由は、この動機によって”何を学んでおくべきか”が見えてくるからです。例えば、悩んでいる人を助けたいであれば、臨床心理学が強い学校にこしたことはありません。

どうしてもはっきり出来そうになければ、それはつまり”はっきりしないということがはっきりした”ということなので、まんべんなく勉強できるところを選ぶ、有名校・偏差値が高いことを基準にしてみる、場所的に近い所を選ぶ等が考えられます。

大学のカリキュラムや教授陣の特徴を知る

心理学を学ぶことに対する動機をはっきりさせたら、次にすべきことは選択肢となる大学のカリキュラムや教授陣といった特徴を知ることです。

ではどうやって特徴を知ればいいのか、個人的には以下の4つを見ていけばいいと思います。

学科の公式ホームページを見る

例えば「上智 心理学科 特徴」など大学名と特徴で検索した場合、かなりの確率で検索上位のページは大学の公式ホームページです。

公式サイトには学科の特徴が詳しく書かれていますので、参考になると思います。

学科にいる教授の専門分野を調べる

これはかなり重要です。

その大学がどの分野に強いとか弱いというのは、"その分野か近い分野の教授をそろえているか"どうかということにつながっています。

色んな専門の教授達を、まんべんなく揃えているところも少なからずありますが、もし偏りがある場合、そこが強みと言って良いでしょう。

学科のカリキュラムを調べる

なかなか面倒ではありますが、これをすることで、”何年生の時に何の授業が取れるのか”ということがわかります。全てを調べたわけではないので何とも言えませんが、だいたいの学校が以下のようなカリキュラムだと思います。

テンプレとしてイメージするのに使ってください。

・1年
英語、第2外国語、一般教養科目、必修科目(心理学概論、心理学史、統計、あるところは基礎ゼミなど)

・2年
1年のものに加えて、専門科目、実験など

・3年
ゼミ、専門科目など

・4年
卒論、専門科目など

ここで調べるポイントとしては、”自分がとりたい専門科目が何年生からとれるのか”、”1年の時に基礎ゼミはあるのか(友達できやすいです)”、などでしょうか。

例えば犯罪心理学がやりたいんだけど、3年からしか取れないとなった場合、入ってから勉強できるようになるまで時間がかかるため、ちょっとやきもきしそうです。そもそも勉強したい科目がマニアックな場合、開講されていないということもありえますので、注意が必要です。

また、大学によっては1年までは全員文学部の同じコースで、2年次から心理学の専門コースに分かれると言った場合もあるようです。その場合やっかいなのはコースに定員がある場合で、成績によって希望が通るようなシステムの場合、1年の時にそれなりに努力する必要があるでしょう。

オープンキャンパスに行ってみる

何となく候補を絞れたら、実際に行ってみることも重要です。行ってみると何がわかるかというと…

大学の設備がわかる

実験施設が豊富にあるか、サークルなどの学生生活に関する設備がどんなもんかがわかります。

都会よりも田舎のキャンパスのほうが豊富な気がしますが、学校によりけりですね。

学生の質や雰囲気がわかる

私立の金持ち校などはお坊ちゃん、お嬢様みたいなのが多いかもしれません。あとやはり偏差値が低い学校は相対的に学生の勉強に対するモチベーションが低いようです。偏差値がそこそこのところは何だかんだ言って学生のレベルも高いです。「できない、めんどくさい」言いつつ、課題などやることをちゃんとやってきます。

これは一概に何が良いとかではなく、相性の問題ですので、もし周りにどんな人がいるか気になる人はオープンキャンパスに行ってみるといいでしょう。

地理的に通いやすいかわかる

4年間行くので、通いやすいかどうかは結構重要な問題です。駅から何分くらいかかるかは行ってみればわかります。学年によってキャンパスが変わるかどうかも調べておくべきでしょう。

学校の近くに1人暮らしできれば一番いいんですけどね。

まとめ

今回は大学選びで気を付けると良いと思うことを書いてきました。ここまで来て志望校が絞れれば、後は勉強に集中することができます。

しかしながら、実際に入ってみるとちょっとイメージが違うとか、多少のギャップはあることと思いますが、ちゃんと調べたうえでそうなったのであれば、仕方がないと割り切れるのではないでしょうか

志望校について、担任の先生や予備校のチューターと相談することもあるでしょう。そこで先生が出してくる情報が、もし先生自身の実体験でないとしたら、結局のところこの記事で書いてあるようなことを調べたうえでアドバイスしてきている可能性が高いです。もしくは適当にイメージで言っている可能性もあります。

何度も言いますが、参考にするのは良いと思いますが、最終的には自分で調べて自分で考えるべきです。時間の制約もありますし、調べれば調べるほどわからなくなることもあるので、優先順位を決めつつできる限りで良い選択をしてもらえたらと思います。

長々と読んでいただき、ありがとうございました。

  • この記事を書いた人

モトセ

臨床心理士です。最近は不登校支援に力を入れています。お気に入りやtwitterフォローお待ちしています。 noteでは不登校のお子さんに対する具体的な関り方をプログラム形式で書いています➝noteはこちら

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