夫婦関係を難しくする9個の思い込み -新婚4-

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前回は新婚夫婦の離婚を予測する4つのコミュニケーションということで、ゴットマンの研究を紹介しました。
離婚を予測する4つのコミュニケーション(Gottmanの研究)-新婚3-

今回も夫婦のコミュニケーションに関する知見の紹介です。


突然ですが皆さんはパートナー関係に対して自分でも気づかないような暗黙の認識みたいなものはありますか?

気づかないようなとか言いつつたずねるのは変なのですが…
言われて気づくみたいなってことで。


例えば、カップルは喧嘩すべきではないとか、愛さえあれば関係はうまくいくなどです。


周りがそうだから、なんとなくそんな気がするなどの理由で抱くこのような考えは、非合理的思い込みと呼ばれています。



■非合理的思い込み(irrational belief)


ようは根拠のない思い込みのことです。


例としてはべき思考などがあります。


例えば仕事は完璧にこなすべき、手は抜いてはいけない、空気を読めない発言はするべきではないなどです。


これは思考の柔軟性が乏しいことや、高い理想などによるものだと思います。

ある程度で済んでいるうちはいいのですが、行き過ぎると生活の中で心が疲弊し、うつ病になることもかんがえられます。

心理療法の1つである認知行動療法では、このような思考の偏りを正すようなアプローチが取られることが多いです(認知再構成法)。


では夫婦関係における非合理的思い込みにはどのようなことがあるのか見ていきましょう。


■夫婦関係を難しくする9つの非合理的思い込み



1.孤独は結婚生活によって癒される

親密さの課題でも書きましたが、近づくことで感じる不安や孤独もあります。


2.愛さえあれば夫婦関係はうまくいく

愛ではどうにもならない時もあります。
しかし、愛は必要です。なぜなら、愛には能力的な側面があるからです。
それについてはこちらをどうぞ、愛と恋の違いとは何なのか -心理学的な5つの説明-


3.愛し合っていれば、言わなくてもわかる

エスパーじゃないんだからって感じです。
夫婦の循環過程でも書きましたが、不一致と調整の連続です。


4.葛藤はなるべく避けた方が良い

エスカレートするのは避けた方がいいですが、葛藤と再調整が基本です。


5.夫婦の間では、何を言っても許される

ゴットマンの研究でも書きましたが、やってはいけないコミュニケーションがあり、何を言ってもいいというのは相手をなめすぎです。


6.自分のことを一番理解してくれるのは親である

そうかもしれません。

しかしそれは過去の話かもしれないし、そもそも比べるものではありません。


7.パートナーとの間で問題が生じたら、実家を頼るのは当然だ


サポートを受けられるのであれば、必要に応じて頼るのもいいでしょう。

しかし基本的に2人の問題はまず2人で取り組む方が良いと考えられています。

これは家族には適切な境界があるべきだと考えられているからです。


8.2人の意見が食い違った時、どちらかが正しくどちらかが間違っている

理論的に正しいということはあるかもしれません。


しかしコミュニケーションは内容だけで成立するものではありません。


言葉の裏にある感情や想い(関係レベル)も含めて相互作用が成り立ちます。お互いに自分なりの正しさがあり、そこを理解しようとする態度が大切になるでしょう。


9.夫婦関係がより良いものになるためには、相手が変わらなければならない


家族心理学では、関係は相互作用によって成り立つシステムと考えます。


ここでは円環的因果律と呼ばれる双方向の影響が前提となるため、どちらかが悪いということはないという視点が重要になります。
円環的因果律については後々書きます。


対立の典型は、悪いのは相手で、相手が変わればこちらも変わる、というスタンスにあります。

しかしそのような態度で臨めば相手の反感を買うのは明らかで、結果何も変わらないことになります。
自分が必ず正しい、または相手が必ず正しいという思考は非合理的な思い込みと言えます。


■ まとめ

今回は9つの非合理的な思い込みを紹介しました。

もちろん!これ以外にも例をあげればいくらでもあるでしょうけど。
典型例として見てもらえればと思います。

紹介した例はありがちですがなかなか気が付くことが難しいです。


なんかうまく言ってないなとか、フラストレーションがたまるときは少し自分を振り返ってみることも大切かもしれません。

・夫婦に関する9つの非合理的思い込み
1.孤独は結婚生活によって癒される
2.愛さえあれば夫婦関係はうまくいく
3.愛し合っていれば、言わなくてもわかる
4.葛藤はなるべく避けた方が良い
5.夫婦の間では、何を言っても許される
6.自分のことを一番理解してくれるのは親である
7.パートナーとの間で問題が生じたら、実家を頼るのは当然だ
8.2人の意見が食い違った時、どちらかが正しくどちらかが間違っている
9.夫婦関係がより良いものになるためには、相手が変わらなければならない


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この記事を書いた人
モトセ

30代の心理職です。元会社員で社会人入試組。ITベンチャー→大学→大学院→心理職。SC、精神科クリニック、企業内心理職の経験ありです。twitterでは心理学関係の学会の更新情報をつぶやいていますので、情報収集に使ってください。

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