気分障害の代表であるうつ病への臨床心理学的支援

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この記事は大学のテスト対策、大学院入試の勉強用の記事です。
論述問題の勉強の参考にしていただけると嬉しいです。

記事のkey wordは “うつ病”、“希死念慮”、“臨床心理学的対応” などです。


■うつ病の概要


うつ病は気分障害という精神疾患の下位分類である。


気分障害(mood disorder)

気分障害の症状は、持続的な気分の変調によって困難が生じる障害であり、気分の低下を示す大うつ病エピソードと、気分の高揚を示す躁病エピソードに2分され、大うつ病エピソードのみを示すうつ病性障害と、両方のエピソードを示す双極性障害の2つに大別される。躁病エピソードの時は主に薬物による鎮静を、大うつ病エピソードの時は主に休養と薬物療法、認知行動療法を組み合わせて援助していく。最大の注意点は自殺であり、患者を追い込まないよう支持的な対応が重要となる。
(臨床心理士指定大学院対策 鉄則10&キーワード100 心理学編 (KS専門書)より)

補足:
男女比は約1:2で女性の方が多い。罹患率は約10%で、特別な病気ではない。
大うつという名称から重度のうつ病と誤解されやすいが、major depressionの訳であり、うつ病の主な症状に良く当てはまるという意味である。
DSM-5では2つの障害をより明確に区別するために、「気分障害」と言う総称を用いていない。


大うつ病エピソード

気分障害における気分変調パターンの1つであり、気分の著しい低下を示すものである。抑うつ気分、関心興味の減退、知的活動能力の減退、自責感・無価値観などの精神症状と、睡眠障害、食欲の変化、疲労感などの身体症状が見られる。抑うつ気分は朝に最も強くなり、夕方にかけてやや回復していく、これを日内気分変動という。活動できない自分に対する自責感から、未来に希望が持てず、自分を追い詰め、死んでしまいたいという自殺念慮を抱くことがあり、患者の10%前後が実際に自殺を企てると言われている。
(臨床心理士指定大学院対策 鉄則10&キーワード100 心理学編 (KS専門書)より)



■うつ病への基本的対応


基本的な対応

・何より休養を取ることが第一選択となる。

・状態によって抗うつ剤などの薬物療法を検討する。

・心理療法では認知行動療法(行動活性化技法、認知再構成など)が有効であるが、状態とタイミングを見て行う。

・仮に仕事を続けるとしても残業を控えること。

・急性期と慢性期があることを知る。急性期は休養。復職は落ち着いてから。



休職者の特徴

・活動性がめちゃくちゃ下がる(ずっと寝ていたり)。

・自責的、悲観的思考をもちやすい(ex 昇進は絶望的、働いてない自分はだめな人である)。

・過去の悪い思い出が活性化しやすい。

・変化の少ない生活パターンになりやすい。

・活動性の少なさを性格に結びつけやすい(ex ダメな性格だから怠けていると思いこむ)。

・抑うつ症状と否定的認知で悪循環しやすい。



変化について

・自責を減らすために、生活リズムを改善するところから始めるといい。

・今できることに焦点を当て、段階的に体力や作業能力を整える



■希死念慮への対応


・本人への対応と、周囲、主に家族への対応を行う。

・チームで対応する。臨床心理士だけでなく、家族、医師、看護婦、上司・同僚、教師などの関係者で治療方針、現状の病状、問題点などを共有し、対応にあたる。



本人への対応

・支持的な関わり、傾聴する姿勢がとても重要である。

・不安が強い場合は、薬物療法を取り入れる。

・現状できることを話し合う。

・本来取るべき行動(出社や、例えば病気の場合は化学療法)は、薬物療法や休養等で、抑うつ気分が落ち着いて、気力が戻ってから始める。

・希死念慮を持つ人は、高い割合で心の病を抱えているため、疾患に応じた対応をとる。



家族への対応

・心理教育をきちんとする(抑うつは適切な対応をとれば次第に収まること、過度な励ましは本人の不安を強くすることなどを伝える)。

・支える姿勢を周りの人も持つこと。

・適切な距離をとるように心掛け、情緒的に巻き込まれないようにする(周りがまいってしまっては元も子もない)。



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この記事を書いた人
モトセ

30代の心理職です。元会社員で社会人入試組。ITベンチャー→大学→大学院→心理職。SC、精神科クリニック、企業内心理職の経験ありです。twitterでは心理学関係の学会の更新情報をつぶやいていますので、情報収集に使ってください。

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